映画の内容に触れないと感想が書きづらいため、ネタバレを含みます。
白文字にしてますのでドラッグして反転させると、読むことができます。
総評として、
アクションものとしては、標準以上の仕上がりで、俳優もほぼスタント無しで演じきっていて爽快でした。ただ、シナリオが少々残念。
ギャバンらしさがちょっと足りないかなと
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主人公の撃は、生身でアクションをしています。
特に殺陣はかなりうまく、やられ役のみなさんの力もあってかっこ良く決まってます。
新ギャバンのアクションも、撃らしい部分が出ていて、烈ギャバンのコピーではないことがはっきりと伝わって来ました。
烈も年を思わせぬキレで殺陣をこなし、撃との共闘シーンは見応え充分。とくにマクー空間内は息もつかせぬ構成で、敵をねじ伏せていってました。
撃は配役も含め、新ギャバンに相応しいかと問われれば、それは間違いなくイエスと答えられます。
着任したばかりということもあり、粗さが目立ちましたが、それらも見事に演じきり、宇宙刑事として立派になっていくさまは、見ていて清々しいものがありました。
残念な点は、
ストーリーで、潜入部分がほとんどないということです。
ギャバンと言えば潜入捜査。しかし、いきなり敵に襲われるなど、潜入らしいところがほとんどありません。
TVシリーズはそこをかなり時間割いて描いていたと思うのですが、残念でした。
かわりに時間を割いたのは、
撃の地球での幼馴染との三角関係。
ラスボスが親友なのはまあいいとして、あそこまで深く掘り下げる必要は無かったのではないでしょうか。
もっと言うなら、三角関係とか余計なキャラ配置はせずに、ストレートに親友がラスボスでも良かった気もします。
そこは、撃が宇宙刑事になった理由の一つになっているので、仕方ないのかもしれません。
幹部クラスとの戦闘もちょっとあっさりしすぎ。
宇宙刑事ギャバンらしい映画だったかというと、半分そうだったと思うのが正直な所。
シャリバンやシャイダーも出てきますが、彼らは必要だったのでしょうか?
幹部クラスの戦闘は、旧ギャバンと新しいシャリバンとシャイダーが戦うのですが、
旧ギャバンはともかく、
他の宇宙刑事が出てこなくても新ギャバンで見応えある戦いをして欲しかったですね。
どうしても粗さが目立ってしまいます。
ゴーカイジャxギャバンのスマッシュヒットで急遽作ったらしいのですが
いろいろ突っ込んでもしかたないです。
とにかく新ギャバンは良かった、その一言に尽きます。
次回作があるのでしたら、もっとギャバンらしい作品になることを期待したいです