勝つことを最優先目標にしない
特に格ゲー始めたての初心者の皆さんにいいたい。
鉄拳に限らず、格ゲーてのは一分前後もしくは数十秒で勝敗が付いてしまうゲームです。
最近私が色んな所でTwitterで書いているので、もう聞き飽きたと思う人もいるかも知れません(何度も読んでくださってありがとうございます)。
Twitterは過去ログに流れてしまうと残らないので、数年後の初心者にも向けて書きます。
初心者が一番陥りやすい深刻な罠は「勝つことが全て」と思い込むことです。
周りの格ゲープレイヤーは「どうせ遊びだから熱くなるな」とか言ってて知れっと勝ちをさらいます。
初心者からしたら、それが許せないわけです。
「こんなに努力しているのに、あっさり勝ちやがって。チクショーおっぱいぶるんぶるん(総統閣下きている)」
アドバイスを求めても、
「結局はお前が出来てないから悪い。弱いお前が悪い」と言わているような気分にだんだんなります。
技術よりも勝ち方よりも前に、初心者に教えるべきはどうやって格ゲーを楽しむのか?
そもそも楽しむってなんだよ?
てことだと思います。
「楽しむ」の定義はありまーす!
先に言っておきますが、私の持論ではありません。
誰かが言っていたことを格ゲーに当てはめただけです。
ゲーム(仕事でも勉強でも)をやっていて、
楽しい、面白い、と思う場合と
辛い、つまらない、と思う場合とでは何が違うのでしょう?
答えは「その人にとっての難易度(ハードル)」です。
ほんの少しだけ難しくて、ちょっと工夫すれば超えられそうだと思う時、
人は「楽しい」「面白い」と感じます。
逆に
あまりにも難しく(簡単すぎ)て、到底超えられそうにない(退屈過ぎる)と思う時、
人は「辛い」「つまらない」と思います。
逆境があるほうが燃える!て人もいるのは分かります。
そんな人であっても、いつかは疲弊します。そしてそういう人に限って燃え尽きやすく、最悪、そのジャンルのゲームをやめてしまいます。
仕事だったら更に追い詰められて鬱病になるかもしれません。
勉強だったら成績がみるみる下がって、社会不適合者の烙印まで押されてしまうかもしれません。
難易度の調整なんて出来ないだろう……と思う人もいるかもしれません。
それは精神論的に工夫すればよいのです。
勝利への過程一つ一つを「ほんの少し難しい」ハードルに分割していく
この格ゲーで勝つにはなにか必要か?
それは検索すれば分かると思います。
大抵の場合はコンボを覚えよう、となるとおもいます。
そのコンボが難しい、と感じたなら、更にハードルを下げます。
波動拳を出せるようになるところまで下げます。
できれば、格ゲーのゲームを動かしながら読んでください。
「無理無理。あんなの10回やっても出せない」
それでしたら、更にハードルを下げます。
方向キーを下に入力します。
十回連続できますか?
「簡単過ぎる。バカにしないで」
簡単すぎましたね。では難しくします。
トレーニングモードの入力履歴が見えるようにしておいてください。
方向キーを下→斜め右下と入れてから、方向キーから指を離す
これを十回連続でやってみてください。
他の方向に入力されたら失敗です。
意外と苦戦すると思います。
パーフェクトにこなせたら、次は
下→右斜め下→右
と入力して指を離します。
斜め上に入力が来ないようにしてください。
これも十回成功が目標です。
これらが全てできたら、新しい入力を加えましょう
下→右斜め下→[右と同時にパンチボタン]
はい。
これは波動拳の入力コマンドです。
初めできないと言っていた方は、これで10回に一回くらいは成功できたとおもいます。
次は連続で成功するようにしましょう
これがあなたにとっての「楽しいゲーム」です。
つまらないと思わなかった証拠に、結構夢中になれたと思います。
波動拳が打てる人がこのゲームをやったら、苦痛でつまらないです。
簡単すぎるからです。
でも波動拳が打てない人がこのゲームをやると、夢中になれます。時間を忘れると思います。
こんな風に、格ゲーの要素をひとつひとつバラバラに分解して、少しづつできるようにして行きます。
そのうち、対戦の中で「確反を打とう」「差し返しをしよう」という目標が立てられるようになります。
私の場合は対戦の中で課題を作っている。勝敗関係なし
鉄拳7で州光を使っています。
勝つことを目標にしていません。
最近の課題は、「確反を入れよう」「二択を仕掛けよう」「スカ確を入れよう」「三すくみの回り方は?」
になってます。この中からふたつ選んで対戦してますが、一つでも十分です。
もう「置き技」は考えなくても出来るようになったので、意識的に楽です。
意識せずとも出来るようになってくると、次の課題に移ります。
勝つことが目標になるのは、だいぶ先です。
そもそも、州光の場合これらを目標にしたら勝てます。
課題がクリア出来てないと負けます。
まとめ
楽しむとは何か?楽しむ工夫とは何か?
それが伝わればいいなと思います。
格ゲーは勝てなきゃつまらない。それは本当です。
でも、勝利のハードルはあまりにも高いのです
有名プレイヤーのウメハラ選手だって、何万回と負けています。
勝利を目標に据えるのは、大会に参加したときだけでいいです。
普段のランクマッチやラウンジでは、課題を目標にしてください。
「試合中に波動拳を打つのが目標」でも全然構いません。
それがあなたにとって、少し難しくてやりがいのある楽しい事なら、チャレンジしましょう。
課題をクリアしていくことは、結局遠くにある勝利を掴むことになります。