ラノベ原作のアニメがほぼ大ヒットしてます。オオコケしているのもあるので「ほぼ」ですが。
で、「このラノベ大ヒットしているのだから、参考にして執筆してみよう!」
と思うのは人の性です。でもダメです。
映像化されてしまったものからインプットして自身の執筆作業をやれば、99%失敗します。成功する人は天才です。
小説の表現方法と、アニメの表現方法はそもそもちがいます。それから制約も違います。
アニメは13話と1クールとして仕上げなければなりません。この方式をラノベに当てはめると大失敗やらかします。
私の失敗例だと、一万字行く前に書き終わってしまい、その後の展開がグッダグダになってしまいました。短編としてもまったくの中途半端です。
かたや
小説は10万字(単行本一冊)が基準であり、1~3万字が短編です。
小説の強みは「時間」「一瞬」というものに尺がまったくないことです。
極端な例であえば、たった一秒の出来事を一万字かけて書いたって全然構わないのです。漫画でも同じようなことは出来ますが、やはり絵があるためいつまでも引っ張るのは難しいでしょう。
文字で綴る描写の印象は読者によってまちまち。監督はそれをできるだけ最適化して映像にするんですが、小説ならでわの表現は大抵動きがなく時が止まったものを描いています。
そこで、監督のセンスによる独自解釈で動きを加えて映像化します。
逆もあり、省いてしまって進めることもあります。
それなのに、参考にして文章表現に取り入れようとしたら、いいとこ「箇条書き」「ト書き」の文にしかなりません。
大ヒットしたラノベ原作アニメを参考にしたいなら、面倒でもネタを知っても、原作小説を読むしかありません。
そこまでやれば、「●●先生っぽい文章の小説だなー」くらいにまで書けます。
アニメだけだとト書きの小説になんない文章の出来上がりです。
絵がかけるなら、漫画とかに落とし込んだほうがマシです。漫画もアニメも違うところは多々ありますが。
ゴブスレや転スラのアニメはとても面白いです。でも原作読むと印象はまるで違います。その差異から監督のセンスがとてもにじみ出てきて面白いです。
それはともかく、やはり文章の参考になるのは文章でしかないってことですね。