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「さらば あぶない刑事」レビュー

ネタバレ無しで書いていきます。

「平成の若人よ。これが肉食系男子(ダンディズム)だ!」

ユージの登場から幕があがる今作のあぶない刑事(以下、あぶ刑事)。

しょっぱなから、男臭さがムンムンです。

今の若い人たちの3倍は若いんじゃないかというくらいよく動き、頭のキレるタカ&ユージ。

私がよく見る実写映像作品は特撮なので、他よりは俳優がよく動いていると思いますが(スタントの吹き替え含め)、

それでも、この二人には敵わないでしょう。

 

「対比」というキーワードで今作を見ると色々な発見があります。

・今の若手刑事とあぶ刑事

・利益で動くものと正義で動くもの

・女を持つものと独り身のもの

・素人の潜入とあぶ刑事の潜入

・テレビシリーズのあぶ刑事と現在のあぶ刑事

と、

細かいものも挙げるとかなりの数の対比が描かれていて、悪役側も警察側も一般市民側すら引き立たせています。

つまり一言で言えば「リアリティ」が立っているのです。

もちろん、タカ&ユージのような刑事なんて荒唐無稽な架空のキャラクターです。

ですが、

映画を見ていくうちに、どんどん彼らの存在が際立っていきます。

主役やサブキャラたちはもちろんですが、キャスト一丸となって「あぶ刑事を魅せよう」としているのが本当に伝わります。

これらは、世界観がガッチリしている「長い間続いたシリーズものの財産・強み」を最大限に活かしたものだと思います。

そして忘れてはいけない「対比」は

現在の自分とあぶ刑事です

私自身、穴があったら入りたくなるような対比ですが、あぶ刑事世代のみなさんはタカ&ユージのようなダンディな男になれたでしょうか?

または彼らが惚れる女になれましたか?

 

と、

この映画はリピートして見ても結構楽しめると思います。

私のように「対比」に目を向けるも良し、お約束のシーンをみてくすりと笑うのもいいし、

タカ&ユージのアクションに感心するのもいいでしょう。

 

あぶ刑事」を知らない世代が見ても面白いか?

安心して下さい。

もちろん、良い映画には賛否は付き物ですが、チケット代の満足はもらえると思います。

 

余談ですが

私がテレビシリーズを見ていた時は、タカ派だったんですが、今改めて見るとユージ派になってますねー。