ファミコンも知っている古いゲーマーなので、戦闘不能=死亡という概念がありました。
ですが昨今のゲームキャラは戦闘不能になっても死にません。普通に会話してますし、元気に逃げます。
ちょっと違和感があり、まあいいやと思ったまま結構時間が経ちました。
あらためてこれについて考えてみました。
戦闘不能=戦線離脱あるいはトドメを刺さない
という解釈がしっくり来ています。
イベントシーンでトドメを刺されない限り、重要NPCは何度戦闘不能になろうとも死にません。
つまりこれって、主人公側のキャラが「仕方なく戦うけど、トドメまで刺す必要はない」「トドメを刺すつもりでいたが、逃げられてしまった」ということになります。
製作者の都合でなんど戦おうと死なないアニメがありますが、あれは個人的に嫌いです。
視聴者の人気の高いキャラが死んでしまったら収益が落ちるとか、使えなくなるとかいろいろ理由はあるのでしょうが、
命の重さどころか、争いそのものが軽くなってしまいます。
争いに重点を置くなら、誰かしらが死にます。「死ぬのはモブだけ」なんてのはダメです。
モブに感情移入してくれる視聴者なんてまずいません。
話は逸れましたが、このような方法は正義が主人公側にある場合では
ぴったり合致する手法です。
主人公たちはそもそも破壊神になろうとしているわけではなく、大抵は出来るだけ争いを避けたいのです。
だったらトドメなど残酷な事はしないだろうという解釈が成り立ちます。
だから敵は何度も襲ってくる
(雑魚キャラも実はとどめを刺されていなくて、何度でも懲りずに襲ってきているだけかもしれません)
主人公側が戦闘不能になったとき、敵はトドメを刺そうとするはずですが
その辺りの描写・解釈で上手い手法を用いたゲームはあまりない気がします。
主人公補正といえばそれまでですが、敵は無慈悲なので矛盾があります(慈悲深い敵もいるかもしれませんが)。
今まで述べたことを制作側が少し意識すると、戦闘シーンも少し丁寧に描かれるのかもしれません。