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活字離れについて考えてみた

昨今というより、
もう二十年以上も「活字離れ」が叫ばれています。
当時の最近の若者も既にいい年になっているのです。
そんな人達が活字離れを叫んでいる。
いやはや
実に滑稽ですな。


実際問題、本当に活字離れが起きているのか?
というより
ここは視点を切り替えて
この時代に順応する活字に変わっているのか?
に注目するべきではないでしょうか


学校で、古文を習ったことがあるでしょうか?
そのままだと読み辛いったらないですよね。
でも、当時はこれが当たり前であり、読みやすいものだったのです。
徒然草
という古典は、貴族階級ではない、文字の書ける庶民たちの句をまとめたものですが
これをみれば解りやすいでしょう。


文章にももちろん歴史があります。
全く進化していないわけではありません。
その時代に順応していったのです。


当時の文学にケチを付けていたやんちゃ坊主たちが
反旗を翻して書き綴った物、それが大衆文学、いわゆる小説です。
今では文豪といわれている方々の著書も
出版当初から褒め讃えられていたわけではありません。
大抵、
文学というものは、時代の先を行くものです。
夏目漱石の小説を江戸時代の読書好きに読ませたら、便所の紙にされるかも知れません。
例えは乱暴ですが。


では現在に話を戻しましょう
ライトノベルというジャンルがあります。
これが開拓された当初、それはもう袋叩きにあっていました。
メディアの格好の標的でした。
日本語が終わるなんて言った批評家もいます。
ですが今では、
これなしではアニメ業界が成り立たなくなっています。
経済にも大きく影響を与えています
マルチメディアに展開するための大きな架け橋なのです。
もちろん
いまだライベ批判は鳴り止みません。
でも、
「ジャンル」として確立した以上、勝ちです


そしてまた
活字離れが叫ばれています。
小説を中心に、本が売れなくなっているんです。
漫画ならベストセラーは100万部ですが、
小説は一万部以上。10万部で大ベストセラーが付きます
つまり、
その他の小説は紙くずになり、出版業界の自費で廃棄処分されます


また新たな小説ジャンルが立ち上がる時なのでしょうか
ラノベが商業として成り立ってから10年は超えています。
そういえば
携帯小説なるものがありましたが、すぐに消えましたね。
理由は簡単です。ほとんどの文章が支離滅裂だからです。


今注目されているのは電子書籍
エコだエコだと謳ってますが、
実情は、廃棄処分の手間が省け、中古に本が行かなくなるというメリットがあるからです。
進まないのは利権が絡んでいるからですが…


おそらく、電子書籍に順応した小説ジャンルが確立されてくるでしょう
そして、
それをみた批評家が「日本語が終わる。活字離れ」を叫ぶのです。


歴史は永遠に繰り返されます。
そして、
小説の進化も永遠に続くのです。
もしも
あなたが未来の流行小説を手に入れたら、激怒して捨ててしまうかも知れませんね