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「借りぐらしのアリエッティ」

感想です。
ネタバレ込みとなりますが、
続きを読むをクリックしないと読めないようにしてあります。
まずはネタバレ無しから


泣けるかどうかはあなた次第
この作品は、見る人の立場(視点)によって印象が大きく変わるように作られています。
大きく分けて三つの立場から物語を見守ることになります。
詳しくはネタバレありで。
監督は宮崎駿さんではない
ここは大きく取り上げられていませんでしたが、
別の監督さんが指揮しています。
宮崎さんは企画という立場です。
ですので、いつものジブリテイストとは違います。
どちらかというと、「おもひでぽろぽろ」などの路線に近いでしょう。
日本アニメ映像を支えるクリエイター集団が結集
大御所だらけ。アニメ業界に少し詳しいなら知っている会社が全部入っています。
たしかに作画資料的にも物量が膨大でした。
だからではないですが映像作品的には文句の付けようがありません。
(そのことを知ったのはエンドロールの時だけです)


ではネタバレです

心臓病の少年奮闘記
まずは、翔の視点から。
両親は離婚。母が親権を持つも、仕事で海外へ。
しかし、もうすぐ手術。
療養のためお婆さんの家に来た少年は、小人を見つける。
その小人を助けようと自分なりに努力するけれど、結局お節介。
本ばっかり読んでいるから、理屈でしか動けない。
確かに分かります。
俺でもそうしたかもしれません。
かなり"上から目線"だったのは、少し腹立ちましたが。
もう少し、小人と和解する方向に持っていけば良かったのに。
せっかくの人形部屋が台無しやん
てか、
この人形部屋のせいで小人たちの暮らしがめちゃくちゃに(あちゃ〜(つ∀`)
結局
小人たちを追い出した原因という汚名は、返上されませんでしたとさ
知識ばっかり詰め込んでいるとこうなりますよって言う
ニートへの警笛ですな
見られてないもん!アリエッティ冒険記
主人公である小人アリエッティ
そもそも、
庭で翔に見つかったというポカから始まったわけだが、
狩りと称して、ネズミのように人間の物を盗…いや拝借して暮らしている。
でもね
冒頭でいきなり見られちゃうのはどうかと思うよ。
「もうかかわらないで!」
と伝えに行く気持ちも分からんでもない。
自分なりのケジメを付けたかったのでしょう。
そして、
安心したのも束の間
翔がやっちまいました(笑)
まあ、おそらく花の手紙は人形部屋への招待状なんだったんだろうけど、
返事も訊かずに(当人も内容知らずに)、いきなり天から部屋が降ってきたら
そりゃ、ココにいるのもイヤになるよ。
「何もかも自分のせいだ」と悩むアリエッティ
いや
悪いは、翔と家政婦だから。
結局
和解はしたものの、家族ぐるみでのハッピーエンドとはいかず、
引っ越すはめに。
「上から目線な翔」に良くもあそこまで心を許した彼女こそ真のヒロインか
家政婦は見〜ちゃった見〜ちゃった
今回の悪役は、この家政婦です。
翔の不審な行動に気がつき、以前にも見たという小人をとうとう捕まえます。
何故か「外側」にある部屋鍵を締め、まんまと捕獲。
他の小人もネズミ業者を呼んでまで挑む念の入り用。
気持ちは分からんでもない。
小人を捕まえてどうする気だったのか未だに謎ですが。
自慢でもしたかったのでしょうかね。
翔も
家をぶちこわした張本人なのですが
アリエッティには違いが分かったようですね。


結局、別れてしまう翔とアリエッティ
長年住んでいた家をたった一晩でぶちこわした翔に涙の挨拶。
確かに連れ去れた母を救出したのは認めますが…。


人間のお節介で動物は住むところを追いやられていくんだよ
と言いたいのか
どうかは分かりませんが


私は三人の立場で同時に見たので、
もやもやしたまま劇場を後にしました。
あの終わり方はあまり納得いく物ではありません