《お知らせ》ブログのURLがhttps://に移行しました。 ブックマークしていただいている読者様で改めて登録していただく必要はありません

こんばんわ
RPGシリーズ、嫁に不評で
「今更そんなこと書く奴なんていない。
ロケットランチャーのRPGのことなら読むけど」と言われました。
いや
軍ヲタじゃないんで無理です。


今回は、これまた嫁が嫌いな映画アバターについてです
(マジックザギャザリングに出てくるような緑色の生物が嫌いだかららしい)


破綻やご都合に振り回される昨今のシナリオに辟易している皆さんは
ぜひアバターを観るべきです。
あらゆるジャンルの映画、特に空想物を書く上では教科書のようなシナリオを作っています。


まず、
チュートリアルが無駄ではないこと。
後半のシナリオに見事に生かされています。
これらが伏線だなんて、誰も気づかないでしょう。
例えば、
高いところから、飛び降りるシーン。
怪我をしないように訓練を受けますが、これが後半で役に立っています。
この他にも
いわれるまで気が付かないようなチュートリアル&伏線が散りばめられています。


チュートリアルは説明だけになりがちです。
作者は視聴者に世界観を受け入れてもらいたい一心で描きますが、
長すぎれば退屈になり
短すぎればその後のシナリオを理解してもらえません。
アバターの場合、それに伏線を散りばめることによって、
最初から最後まで、筋の通ったストーリーに仕上がっています。


ご都合ではない点
言い換えれば、非常な現実を描いている点も学ぶべきです。
劇中、惜しいキャラクターが亡くなります。
すべて
仕方がなかった
と受け止めるしかない現実として描かれています。
運よく生き残った。
なんてことはありません。
すべて必然で動いています。*1


細かく書くとネタバレになるし、
劇場で体験して頂くのが一番でしょう。


3Dや美麗な映像ばかりが取り上げられていますが、
私個人としては、
シナリオ脚本部門にオスカーを送りたいとおもいます。


余談ですが
字幕翻訳はかのtodaさんなので相変わらずでした。

*1:エイワとの対話は、違和感出る人もいるかもしれませんが、説得力はありました